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2013年1月31日

花粉症の薬っていつから服用すれば良いの!?~アレルギー薬服用の最新情報~

こんばんは!藤松です!!


明日から2月になりますが、この季節になるとアイツがやってきます・・・。



そう、「スギ花粉」です!!


毎年悩んでいる方は多く、年々患者様は増加の一途を辿っております。
私自身も、花粉症に悩む一人ですし・・・。



花粉症の対策はメディアでも数多く取り上げられているので、知識が多い方はたくさんおられると思います。


そこで!!今回は花粉症の薬について最新の情報を記載したいと思います!!



花粉症の薬を服用するタイミングで、現在主流と考えられているのは、「花粉の飛散1週間前からの予防服用が大事」という考えです。


しかし!!


今月(2013年1月)、「鼻アレルギー診療ガイドライン」なるものが改訂されまして、そちらの編集委員の代表を勤められた、日本医大耳鼻咽喉科教授の大久保公裕氏曰く、「現在使われている第2世代の抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬は、効果発現まで時間が早いので、症状が出てからでも十分症状を抑えられる」とのことです!!



実際、福井大耳鼻咽喉科・頭頸部外科教授の藤枝重治氏らが、全国83施設を対象に第2世代抗ヒスタミン薬による初期療法の有効性を検証した結果で、飛散1カ月前から内服した患者と飛散開始時から内服した患者で、効果に差が認められなかったそうです。


ただ、Th2サイトカイン阻害薬スプラタストトシル酸塩(商品名:アイピーディ他)や抗プロスタグランジンD2・トロンボキサンA2抗PGD2・TXA2)のラマトロバン(商品名:バイナス)では、効果発現が早いというデータが認められていないので、1週間前からの服用が望ましいとのことです。


下記が、アレルギー性の鼻症状に対する、最新のガイドラインになります。

















前回からの変更点として、中等症以上の鼻閉型の治療薬の選択肢に新たに抗PGD2・TXA2薬が加わっておりますが、その他は概ね変わらないようでした。


花粉が飛び始めてからでも遅くはないので、「花粉が来たな!!」と思ったらすぐに薬を使用するのが、対策方法として良いと思います!!



ただ私は、なんだかんだで早めから服用を開始するような気もしますが・・・。



花粉症を根本から治す治療法の発明を期待しながら、今回はこの辺りで終わりたいと思います!

それではまた、次回お会いしましょう!!



2013年1月29日

インフルエンザの薬ってどれが良いんだろう?

こんばんは!藤松です!!


今回はPCの調子が戻ったようで、PCから書くことができました!

ネット環境を有線に戻したいと考えていたのですが、ポケットWi-Fiの契約が2年ということで、しばらくはこれで我慢しようと泣く泣く決意しました・・・。



さて!今回はインフルエンザの薬についてまとめたいと思います!!
時期的にまだインフルエンザは止まらないので、皆様予防を怠らないように注意して下さい。


現在日本には、5種類のインフルエンザ薬が出ております。


調剤薬局で現在お目にかかるのが「タミフル(成分名:オセルタミビル)」「リレンザ(成分名:ザナミビル)」「イナビル(成分名:ラニナビル)」3種類になりまして、病院ではこの3種に加え、「ラピアクタ(成分名:ペラミビル)」計4種類が使用されています。

※ラピアクタは点滴なので、薬局では取り扱いません!!


もう一つのインフルエンザ薬ですが、「シンメトレル(成分名:アマンタジン)」という薬になります。こちらは、発売は1998年で、他のどの薬よりも歴史が深いのですが(この次は、2001年にタミフルとリレンザが保険適用となりました)、A型インフルエンザしか効果が無ということで、最近はインフルエンザとして使用されることはほぼ無くなりました・・・。


ちなみに、2010年1月にラピアクタが保険適用となり、同年の9月にイナビルが保険適用となっております。



●それぞれの薬の特徴


①タミフル

・カプセル(成人、37,5kg以上の小児)、もしくはドライシロップ(1歳以上)の内服薬タイプ。
・服用方法:1日2回。1回1カプセル(子供は1回2mg/kg)の服用を5日間続ける。
・予防服用:1日1回の服用。
・耐性ウイルス:H1N1ソ連型(H275Y変異)、H1N1pdm09(H275Y変異)
 ※現在こちらのウイルスは、日本での流行は無いそうです。


②リレンザ

・吸入薬タイプ。
・服用方法:1回2ブリスター(5mgのブリスターを2個)、1日2回吸入、5日間続ける。成人、小児同量。
・予防服用:1日1回の使用。
・耐性ウイルス:稀

③イナビル

・吸入薬タイプ
・服用方法:10歳以上→1回2容器を吸入、10歳未満→1回①容器を吸入。1回の吸入で終了。
・予防服用:現在未承認。
・耐性ウイルス:報告なし

④ラピアクタ

・点滴タイプ(小児や老人の重症例で使用)
・使用方法:成人は2バイアル(または1袋)、小児は10mg/kg。1回の使用。複数回やる場合もあり。
・予防使用:現在未承認
・耐性ウイルス:H1N1pdm09(H275Y変異)



以上、簡単に書き上げました!!


では、実際どれが効果が高いのかという話になりますが、臨床で現在使用されているインフルエンザ薬は、きちんと服用さえ出来ればどの薬でも効果はしっかりと出ます!!



・・・そうなのです。きちんと服用できない事例もあるので、その場合は望んだ効果が出ないときがあります。


小さいお子様やご老人の方は、吸入タイプのインフルエンザ薬しっかりと薬を吸えておらず、望んだ効果が出ないときがあります!!


そういう方は、1度の吸入ではなく、2度・3度としっかり吸入することが大切です。


とある医師のかたですが、「なんだかんだいって、タミフルは飲んだことがしっかりと分かるから、あれが1番だ!」と話す方がおられましたが、確かにタミフルは服用したことが分かりやすいです。

それに対して、リレンザ・イナビルは吸いきったかどうかが分かり難いので、ぜひ注意するようにして下さい!!


余談ですが、イナビルが1回の吸入で治療が終わりなので、服用が楽な反面、きちんと効果が出るか不安だと話す方もいらっしゃいます。面倒を乗り越えてこその治療と思われる方が多いのですかね・・・?


まだまだインフルエンザは流行っておりますので、予防をしっかりとし、「インフルエンザに罹ったかな」と思ったら、すぐに病院へ行ってインフルエンザの薬を服用して下さい!


インフルエンザの薬は、「発症後48時間以内の服用」を想定されているので、繰り返しますが、インフルエンザに罹ったと思ったらすぐに病院へ受診して下さい!!


なにごとも、早く動いたほうが後々の対処が楽になりますからね。


さて、次回は。来月から悩まされる方が多いであろう、例のアレルギーのついて語りたいと思います。


それではまた、次回お会いしましょう!!




2013年1月24日

インフルエンザ検査で陰性って・・・!?

こんばんは!!藤松です!!

私ごとで恐縮ですが、本日なぜか自宅のPCからネットに繋がらず、iPadからの書き込みになります・・・。

ポケットWi-Fiで自宅のネット環境をまかなっているのですが、最近ノートPCのネット繋がり具合が非常に悪くて、ポケットWi-Fiタイプでは無く、有線に戻そうかと考え中な日々です。



さて!!今回は「インフルエンザの検査」について記載したいと思います。


最近ますます流行ってきたインフルエンザですが、インフルエンザと確定診断されるには、インフルエンザの検査にて陽性と判断される必要があります。



風邪かと思い病院を受診し、インフルエンザの検査をしたけど陰性ってことで、やっぱり風邪だったんだ・・・と判断されるのは危ないです!!




発症後24時間以内の検査では、仮にインフルエンザに罹っていても陰性の可能性があります!!

また、検査するための検体を取る箇所にも差がありまして、微量のウイルスしか採取出来なかった為に、検査結果が陰性となってしまう場合があります・・・。
(インフルエンザウイルスは鼻と喉の粘膜に多く生息するので、通常その粘膜を綿棒で採取します。入り口付近の粘膜からの採取では、ウイルスをしっかりと摂取出来ない可能性があるそうです)



つまり、インフルエンザの検査が例え陰性でも、必ずしもインフルエンザに罹っていないとは言い切れないので、今の時期は疑わしい時はインフルエンザの薬を服用した方が良いでしょう。





では、インフルエンザの薬とはどのようなものがあるのか?次回はインフルエンザ薬についてまとめたいと思います。


今回は短くなってしまいました・・・。iPadからの入力はやりにくいですね・・・。
次回はPCで書けるよう、ネットの不具合を解明しておきます。

それではまた、次回お会いしましょう!!



2013年1月21日

薬は水で飲む!!・・・それってホントに大丈夫!?

こんばんは!!藤松です!!


今日の夜は寒さが厳しくなるそうで、関東圏で雪が降る可能性があるそうですね。また明日の朝は早く起きた方が良さそうですね・・・。


さて!今日は定期的に患者様から質問されることがある、「薬は水で飲めば大丈夫なんだよね?」をテーマに書いていきたいと思います!!


「薬は水で飲みなさい」と、薬を飲んだ事がある人であれば聞いたことは多いフレーズかと思います。



水で飲まなきゃいけないのか!?



はい!そうです!!



簡単に言ってしまえばそうなんですが、薬によっては一概には正しいとは言えません!!



飲料水といえば、恐らく大多数の方がミネラルウォーターを想像されると思います。


このミネラルウォーター、場合によっては薬と相性が悪いものがあります。


例えば今の時期ですと、風邪薬として処方される抗生剤。この抗生剤と相性が悪いケースがあります。


ニューキノロン系と呼ばれる抗生剤の系統は、金属類と一緒に摂取すると、吸収が落ちると言われています。例えば牛乳と一緒に摂ると、牛乳のカルシウムが原因となり、吸収が落ちてしまいます。


ミネラルウォーターで、軟水・硬水と種別が分かれておりますが、硬水とは高濃度のマグネシウムやカルシウムが含有されております。

ですので、硬水でニューキノロン系の抗生剤を服用すると、収が低下される懸念があります。


他にも金属と相性が悪い薬は多数存在するので、軟水で服用するのが良い言えるでしょう。(水道水でも、特に問題ありません。)




さて、水で服用すれば良いといわれますが、温度はいかがでしょう!?



薬を飲むときは、水は水でも白湯(人肌ぐらい温度の水)で飲む方が良いといわれます。



これは一体何でなんでしょう!??




はい!答えは簡単です!!薬を作るときに行う試験の中で、薬を溶かす試験(溶出試験)というものがあります。その試験で使われる水の温度が37℃で実験されておりまして、この温度のデータが薬が溶けるときにデータとされています。


つまり、37℃ぐらいの人肌の温度で服用すれば、論理的には試験で得られたデータに近い結果が見込めるというのが、白湯で服用するのが良いといわれる所以です。



では、冷水や熱めのお湯で飲むのはいけないのでしょうか!?



こちらは、ダメとは言えませんが、多少薬の効果に影響を及ぼすようです。



一般的な胃の作りとして、冷たいものが胃の中に入ると小腸へと放出される時間が長くなり、逆に熱いものが入ると小腸へ放出される時間が短縮されます。


胃の中に滞在する時間により、薬が溶ける速さが変わってくるので、僅かな差ですが小腸で吸収される量に関与するそうです。ただ、誤差の範囲ではあるので、私個人として問題ないのかなと考えております。

(もし、そのことに関するデータなどがあれば、コメントやメール等で教えて頂けたら嬉しいです!)




いかがでしょう。一概に水で飲むといっても、厳密に調べると相互作用が出てしまうケースもあります。薬を服用するときは、硬水では無い水を使い、37℃で服用するというのが間違いないといえるでしょう!




それでは、また次回お会いしましょう!!





2013年1月19日

調剤薬局 接客その⑦ ~接客方法をどうすれば良い?~

おはようございます!藤松です!!


早いもので1月も半ばとなりました。仕事始めからはや2週間、今週は連日の新年会という名目でアルコールを摂取し続け、肝臓が悲鳴を上げております・・・。


来週がお世話になっているドクターとの新年会で、そちらが最後となる予定ですので、もうしばらく肝臓酷使を続けたいと思います(笑)



さてさて!7回に渡り綴らせて頂いた「調剤薬局 接客」のシリーズになりますが、今回で最後になります。いや!多少長くなっても最後まで書ききります!!



それでは早速、「接客方法をどうすれば良い?」について書いていきたいと思います!



まずは接客というものを考えてみましょう。


「接客」とはその文字の通り、お客様と接することです。「対ひと」の構造が接客というものですね。


接客の方法、つまり人に接する技術です。人に接する技術で頭に思い浮かぶのは・・・、コミュニケーションスキルですかね。


昨今、コミュニケーションについての書籍は、関連書籍までカウントすると溢れんばかり数が発行されているかと思います。確かに大事ですもんね、コミュニケーションスキル。


ということは・・・・
「良い接客方法とは、コミュニケーションスキルを磨く事から生まれる接客である!!」



えぇ。そんな簡単で乱暴な記述で終らせるつもりは全くありません!!




確かに、上手な接客方法にコミュニケーションスキルが重要なのは間違いないと思います。


コミュニケーションスキルを簡単に分類分けすると、

・傾聴
・問いかけ
・伝える

の3種類になるので、それを接客に割り当てると「ヒアリングをし、問いかけから相手が何を求めているのかを知り、満足頂く方法を提供する」となると考えます。




ここで一度、前回記載した内容を思い出してください。日本人は感情接客を好む、また、最初に良い感情を抱くとその後の行為も良いものだと感じる(ハロー効果)と記載しました。



実際患者様と向かい合い、話が始まったら、コミュニケーションスキルを駆使する接客がものをいいますが、より満足したと感じるためには、最初に良い感情を抱いていただくことが重要そうではありませんか!?


ハロー効果をフル活用するために、患者様がお店に入ったときの第一印象で「良い」という感情を感じてもらう。そうすれば、ハロー効果によりその後のコミュニケーションもプラスに受け取りやすくなるのではないでしょうか?



では、人の第一印象とは?


人の第一印象は一瞬で決まります。

「人は他人に出会った瞬間に、ほとんど意識もせずに1秒当たり1100万以上の要素を脳に取り込んでおり、その情報の大部分は目から入ってくる」
(心理学者 ティモシー・ウイルソン)


つまり、最初の数秒で第一印象は決まるということです!!


・薬局の空間作り→清潔感、居心地の良さ
・スタッフの服装、身だしなみ
・態度→表情、姿勢
・挨拶→声の大きさ、高低、速さ

こういったもので情報を取り込み、第一印象を決めているわけです。そこで感じが良いと思っていただければ、その後の具体的な会話もどんどん良い方向へ印象付けられるということです!!



つまり接客方法として、入店して数秒で「良い」と感じて貰えること(見かけ、声かけ等)が基本にあり、その後のコミュニケーションスキルを発揮した会話力となるのでは考えます。



サービスというのは「相手のために気を配って尽くすこと」でありました。


つまり、相手を思いやり「良い」と感じていただくことは、サービス業たる調剤薬局では基本の所作であるのではと思います。


患者様はストレスを抱えていることが多いので、今まで以上に深い思いやりを持って、満足していただく接客を心がけたいと思いました






さて、勉強会で学んだことのアウトプットとして開始した「調剤薬局 接客」になりますが、ようやく全て書ききりました・・・!!
(やはり今回は長めになってしまいました。短くまとめる技術も身につけなければですね。)



次回に記載する内容はまだ決めておりませんが、病気情報や健康情報で記載しようかなと考えております。


それでは皆様、また次回お会いしましょう!!






2013年1月15日

調剤薬局 接客その⑥ ~調剤薬局の接客とは?~

こんばんは!藤松です!!


昨日は東京で7年ぶりの大雪とのことで、飛行機が混乱したり、本日も負傷者が出たりと、色々な障害が出ております。


私ごとですが、今朝駅まで向かうのにバスを待っておりましたが、待てど待てどバスがやってこず、ようやく来たバスも満員で乗れず、結局諦めて駅まで歩いて向かいました・・・。雪国出身なので雪道はお手のものですが、運動不足のせいで現在足腰が痛いという情けない状態です・・・。



さて!今回は「調剤薬局の接客」をテーマに記載していこうと思います。 




まずは皆様にご質問です!!日本人の方が接客を受ける時に最も重要としているものは何でしょう?





一般的になりますが、日本人の方は接客を受ける際に「感情」を重要とすると言われています。
※具体的な統計データ名を忘れてしまいました・・・・。





これはどういったことかと言いますと、接客をしていて業務などで間違ったことに不満を持つのでは無く、接客した方の気分を害することをおこなった時に不満を持つということです。




つまり、感情を損ねない接客というものが、一般的に日本人では良いとされているということになります。


前回お出しした統計データで、患者満足度アンケートで人的要因が大きくなるというデータがありましたが、これは患者様の感情を損ねない接客をしたことにより満足したと感じると言えると考えます。


では、感情を損ねるとどのようなこときたすのか?



想像して下さい。最初の感じが良い人(A)と、最初の感じが悪い人(B)がいて、同じことをされたとしす。

例えばですが、(A)を笑顔が素敵な人、(B)を表情がブスっとした人として、どこかのお店に入った時に(A),(B)それぞれから物を勧められたとしましょう。



最初に感じが良かった(A)は、その後の行動についても感じが良いと取られることが多く(ハロー効果)、最初に感じが悪かった(B)は、その後の行動で感じが悪いと取られることが多くなる(デビル効果)と言われています。




つまり、感情接客で感じが良いと思われると、その後の行動も好感度が上昇しますが、逆に感情を損ねると不快感が上昇してしまう恐れがあります!!



特に、調剤薬局のお客様は患者様という立場上、何かしらのストレスを抱えている調剤薬局 接客その② ~調剤薬局のサービス提供について!!~ をご参考下さい。)ので、感情の機微が繊細になっていると思われます。


ですので、より強く、感情を良い方向へとかす接客が必要ではと考えます。


では、具体的にどのような接客を心がければ良いのか?そのことについては、また次回に書いていきたいと思います。


それでは、また次回お会いしましょう!!




2013年1月10日

調剤薬局 接客その⑤ ~サービスの付加価値に対しての考察~

こんばんは!藤松です!!


本日は1月10日ですね。年が明けてからすでに10日が経つとは、時間の経過は早いものです・・・。


早速今回のブログになりますが、前回、「調剤薬局におけるサービスの付加価値はまずは①視覚的情報に訴えるもの薬局に入った後には②スタッフの接客方法によるもの、の2点でサービスの付加価値をつけられるのではと考えます!」と記載させて頂きました。


今回はについて考察していきたいと思います!!



まずは、「①視覚的情報に訴えるもの」とは何なのかから考えましょう。


視覚的情報、つまり、目に飛び込んでくる情報でサービスの付加価値をつけるにはどうしたら良いか?



そんなことは分かっているよとおっしゃる方も多いと思いますが、さて皆様。待合室に座って薬局内を見渡すことはありますか?



勉強会の講師の方からのお言葉ですが、「待合室から眺める薬局は、スタッフ目線とはかなりの違いがある」と話されていました。



次の日早速待合室に座ってみたところ・・・、ポスターが剥がれていたり、椅子の下にシミが出来ていたり、リーフレット関係を近くでみたらごちゃごちゃして分かり難かったり・・・。


見た目がよろしくないものを多数見つけてしまいました!(笑) 


このように、投薬台から待合室を見ていただけでは気づかないような点が、待合室から見ることで気づくことができました。




つまり、患者様の視点で店内を見渡したとき、どのような印象を受けるかと考えるのがベターかと思います。



清潔な状態を保つことや、待合室の空間づくり等、視覚的情報訴えるサービスの付加価値は、当然のように意識されていることと思います。しかし、患者様からの視点が欠落しているケースでは、独りよがりになってしまい、サービスとはかけ離れてしまうと考えます。


ぜひ、患者様の視点に振り返り、店内に入った際の目に付く場所を確認していただき、患者様の目線で考えて見て下さい。







続いて、「②スタッフの接客方法によるもの」を考えてみようと思います。接客なんて、サービス業であれば出来て当然じゃないか、お叱りを受けそうですが・・・。



皆様にまたご質問したいと思います。



患者様が調剤薬局に入り、まずは受付の方に処方箋を渡すと思いますが、その際しっかりと笑顔で対応されていますか?


表情が固い方・・・、多くないですか!?



私自身薬局に薬を貰いに行くこともありますが、もちろん笑顔が素敵な方もいれば、残念ながらニコリともしない方もいらっしゃるのが現状です。



医療関係はその業種上、言い方が強いですが勝手に客が来るという商売柄、笑顔を失ってしまう方も少なくない業種です。



サービス業でありながら、接客が上手く出来ていない方もまだ多い業種なので、接客方法が上手ければそれが付加価値と十分なりうると考えます!!




では、どのような接客を心がければ良いのか?


次回は、「調剤薬局の接客」について、とうとう記載していこうと思います。
「調剤薬局 接客とは」をテーマとして連載しまして、ようやく本題となるところまで来ました・・・。


それではまた次回お会いしましょう!!




2013年1月7日

調剤薬局 接客その④ ~調剤薬局におけるサービスの付加価値とは?~

明けましておめでとうございます。広報担当、藤松です。本年も宜しくお願い致します。


さて、今年は長いお休みを頂き、本日より仕事初めとなりました。皆様、年末・年始休みはいかがお過ごしされたでしょうか?


私は田舎に帰省しまして、慌しく過ごし、気付いたら舞い戻っておりました・・・。



さて!!今年初めてのブログとなりますが、昨年より続けて書いている「調剤薬局の接客」について、続けて書かせて頂こうと思います。


前回、『調剤薬局のサービスで満足感動の評価を頂くためには、「出来て当たり前」がベースにあり、別な付加価値を付けてあげれば良い考えます!!』と書かせていただき、その「付加価値」というところに絞って書いていきたいと思います。



調剤薬局において、サービスの付加価値とは何か?


まず、前回の話で、 「調剤薬局のサービス」=「薬を提供すること」 が基本であると話をさせて頂きました。

となると、付加価値には「薬を提供すること」ではないものを付けることにあると考えます。この点で、他の調剤薬局との差別化の第一歩が図れると考えます。


ここで一つご質問したいと思います。

皆さんが調剤薬局に入ったとき、最初にどの点に注目しますか?
考えにくい方は、飲食店やショップなどをイメージして考えてみてください。




皆さんがお店に入って最初に、「ここは綺麗なところだな」、「明るくて入りやすそうだ」、「待合室が混んでいるな」、「ポスターがはがれていて汚いな」、「美人なスタッフがいるな」など、考えたことはありませんか!?



そう!まずは視覚から入ってくる情報を元に、最初の判断を下すのです!!
最初の見た目の印象が重要になってくるわけです!!


では、見た目がよければ患者様は満足するのか。


そうとは言い切れないアンケート結果が出ております!!


患者満足度に影響を与える要因 (薬学雑誌129(5) 2009)
全国178薬局30186人の患者アンケート集計

人的要因:48.1%   利便性:26.4%    環境:26.9%


※人的要因・・・スタッフの対応の仕方(笑顔、接客方法等)
 利便性・・・・・営業時間や待ち時間
 環境・・・・・・・プライバシーの配慮、待合室の作り方


そうなんです!最初の判断は見た目で下したとしても、患者様が最も満足を感じやすいのはスタッフの対応によるところが大きいのです!!



例えば、薬局に入っても、声もかけられなければ笑顔も無い、お役所のような薬局よりも、薬局に入れば笑顔で挨拶され、一人ひとりに合った対応をしてくれる薬局のほうが、イメージが良くないですか??



以上のことより、調剤薬局におけるサービスの付加価値はまずは①視覚的情報に訴えるもの薬局に入った後には②スタッフの接客方法によるもの、の2点でサービスの付加価値をつけられるのではと考えます!!


ではについてはどのように考えていけば良いのか。次回はそれについて書いていきたいと思います。


それではまた、次回お会いしましょう!!